敵 / 筒井康隆

筒井康隆断筆解除後の長編。

図書館で借りて読んでみた。

前半と後半で趣が異なる長編小説ですが、

特に前半部の必要以上に細かい老人の生活描写が異常に面白い。

別に特別な事が起こるわけでもなく、淡々と主人公である儀助老人の

生活を仔細に書いているだけなんですが、筒井先生のさすがの筆力で

ぐいぐい引き込まれます。

あまり筒井作品に登場しなそうな品の良い(鼻持ちならない)老人ではありますが

老人になるというのはこういうことなのであろう、と思えてしまう説得力。

後半にいくにつれて「敵」の正体が徐々に明らかになっていきますが、

ここはいつもの狂気の世界。

毎度のことながら筒井康隆の描く狂った世界はホントに狂ってて恐ろしい。

じっくり読んだらこっちまでおかしくなりそうな文章です。

かなり細かく章立てされていて読みやすいので

筒井ファンは読んでみるといいと思います。

言われなくても読んでるか。

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