オスカー・ワオの短く凄まじい人生 / ジュノ・ディアス

最近読んだ本

いわゆるNerd(オタク)のオスカーとその家族関係をトルヒーヨ政権下のドミニカ共和国を

舞台に描く呪われた血族サーガ。

ピュリツァー賞、全米批評家協会賞を受賞。

…なんだけど、そんな賞をもらうとは思えないくらいのディープな注釈。

ロード・オブ・ザ・リング、ウォッチメンは勿論、果てはマクロス、AKIRAまで引っ張り出した

表現でストーリーが進みます。

一見入りにくそうなんですが、そもそもドミニカについて全くと言っていい程知識が無いので

大げさな比喩表現の方がイメージが沸きやすい。

そして大げさなSF、RPGなんかと一緒で現実も凄まじい。

(ただ、これサブカルに全く触れていない人だと、注釈読むだけでかなり疲労しそう。)

ちょっと調べただけですが、ドミニカについての日本語の情報って本当に少ないし、

トルヒーヨがいかに残虐な(サウロン的な)独裁者であったか、知る機会はほとんどなかったと思います。

構成も現代的で、時間軸をずらし、ストーリーには一貫性を持たせない、

でも全体としては良くまとまっている、といったもの。

ストーリーの根幹はブレずに骨太に描かれています。

原書はスペイン語(方言含む)と英語で書かれている上に、膨大なサブカルチャーの知識を必要としているため

訳者の方の苦労を察すると頭が下がります。

構成の割にはとても読みやすいし、海外文学好きな人には是非オススメ。

あまり踏み込んで書いてしまってもつまらないので、多くは書きませんが読後感も非常に独特。

久々に面白い本に会いました。

まぁ最近あんまり本読めてないっていうのもあるんですけどね…。

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